桜色(さくらいろ)とは、桜の花びらのような淡いピンク色のこと。 ただのピンクではなく、白に近いほどかすかに紅がさした、はかない色合いが特徴です。
桜色はなぜ「ピンク」ではないのか?
実際に桜の花びらを一枚手に取ると、ほぼ白です。桜色の本質は、白の中にほんのわずかに紅(くれない)が混ざった色。何千枚もの花びらが重なり合って全体がほんのりピンクに見える、あの空気感が「桜色」です。
日本には「桜」がつく色がいくつもある
- 桜色(さくらいろ):花びらの淡いピンク
- 桜鼠(さくらねずみ):灰色がかった桜色
- 灰桜(はいざくら):さらにグレーが強い桜色
- 薄桜(うすざくら):ほぼ白に近い色
ひとつの花に対してこれほど多くの色名を持つ文化は世界でも珍しい。
桜色が日本人に愛される理由
桜色が特別なのは、「はかなさ」を含んだ色だからです。桜は満開からわずか一週間で散ります。「もうすぐ散ってしまうからこそ美しい」——この「もののあわれ」を色にしたものが桜色です。
よくある質問
Q. 桜色とピンク色の違いは?
ピンクは赤と白の中間色全般を指しますが、桜色は白に極めて近い淡いピンクです。桜の花びら一枚の色というより、桜の木全体が作り出す風景の色を表しています。
Q. 日本にはいくつくらいの伝統色がある?
日本の伝統色は約450色以上あるとされています。自然や季節の微妙な変化を色名で表現してきた結果、世界でも有数の色名の豊かさを持っています。
Q.「もののあわれ」とは何ですか?
日本の美意識のひとつで、美しいものが儚く消えていくことへの切ない感動を意味します。桜が散る美しさに感じる気持ちがその代表例です。

